卵子について② AMHの検査
培養部
培養部―卵・胚について
前回お話したように、卵巣内の残りの卵胞数は年齢を重ねるほど減少していくものです。しかし、昔や今現在の生活習慣、もともとの個人差など、多くのことが影響してくるため、同じ年齢の女性であっても、卵巣内にある卵胞数は様々です。たとえ20代であっても卵胞数がとても少ないという方ももちろんいらっしゃいます。
となるとやはり、自分の卵巣にどのくらい卵胞ってあるのかな・・・??と、気になってきますよね。あくまで推測になりますが、抗ミュラー管ホルモン(AMH)というホルモンの血中濃度を測定することで、卵胞数をある程度推測できます。当院でもAMHの検査を行っております。
しかし、あくまでこれは“卵胞の数”を推測するだけの検査です。受精、着床、さらに妊娠につながるためには、卵胞の数だけではなく、卵子自体の質、卵管のはたらき、子宮内膜の状態、もちろんパートナーの精子の質などなど、、、他にも数多くのことが関わってきます。
AMHの結果が良い!卵胞はたくさんあるみたいだからもう大丈夫!何も心配ない!というわけではないのですね。逆に言えば、AMHの結果が良くない=卵子の質が悪い、妊娠しにくいからだである、ということではありません。AMHの検査を受ける場合には、そのことだけ理解していただければと思います。