子宮鏡手術
子宮内膜は受精卵が着床する場所であり、妊娠にとって重要な場所です。
子宮内膜に隆起物があると着床の障害になる可能性があります。そのため、子宮内に細いファイバースコープ(子宮鏡)を挿入して子宮の中を観察し、ポリープがあればその部分を摘出する小手術(子宮鏡手術)を行います。90%以上が良性の子宮内膜ポリープと考えられますが、稀に癌である可能性もあります。
卵管鏡下卵管形成術
卵管は卵子と精子の出会いの場であり、妊娠には重要な場所です。子宮卵管造影検査や腹腔鏡手術で卵管がつまっている(閉塞)、またはつまり気味(狭窄)と診断を受けた場合は自然妊娠が難しくなります。
卵管鏡下卵管形成術で卵管の通過性を改善させることにより、自然妊娠を期待できます。0.6mmほどの細いカメラ(卵管鏡)で卵管を見ながら風船を膨らませたりしぼめたりしながら卵管のつまりをとります。
卵管鏡下卵管形成術後の妊娠率
術後平均3~4ヶ月で妊娠することが多く、術後6ヶ月はその効果が持続するといわれています。術後妊娠率は25~30%と体外受精に匹敵する妊娠率となっています。
卵管鏡下卵管形成術の手順
- 治療器具は、内視鏡(卵管鏡)を内蔵した細い管(カテーテル)です。
- カテーテルを腟から子宮へと挿入し、卵管に近づけます。
- カテーテルの風船(バルーン)を膨らませて、卵管の中へバルーンを進めます。
- 詰まっている部分や、狭くなっている部分を広げます。
- 最後に、通過障害が改善したことを卵管鏡で確認します。