神奈川県の不妊治療専門クリニック 矢内原ウィメンズクリニック

パートナーの長期出張など、精子準備の困難が予想される場合は精子を凍結保存することができます。

また、悪性腫瘍など(以下原疾患)がある男性が、その原疾患を治療することにより、高度の精巣機能不全が起こることが報告されています。
抗がん剤の投与から一ヶ月で精子成熟過程が傷害されます。また、精巣への放射線照射によって妊孕性温存療法としては射出精子の凍結が最も有効とされ、がん治療前に採取すべきとされています。

凍結精子は解凍時に精子濃度、運動率が低下することが多く、数回の凍結、1回の射出精子を分けて凍結するなど工夫をしていきます。また、射出精子が得られない場合は精巣内精子採取術による精子回収をお勧め致します。解凍した精子は顕微授精を用いた体外受精での治療に用います。

凍結精子の取り扱いについて

  • 自己都合による精子凍結は、自費診療となります。
  • 1年ごとの凍結延長が可能ですが、維持するにあたり年間の費用が発生します。 (凍結期限から1か月後までに延長申請・手続きをお願いします。)
  • 医学的な理由による精子凍結は、助成が受けられることがあります。
厚生労働省、小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業を参照してください。

ご不明な点はスタッフにお問い合わせ下さい。

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