日本生殖医学会2019から~精子力を高める!~
昨年の話になってしまいましたが…今年度の 日本生殖医学会・学術総会の会長は獨協医科大学越谷病院 泌尿器科主任教授であります、岡田 弘先生が務められました。岡田先生のオフィシャルサイト 男性不妊バイブルのプロフィールを引用させていだたきますと…“男性不妊を専門とする泌尿器科医の第一人者。30年にわたり最前線で男性不妊患者の治療にあたり、日本で最も多くの MD-TESE手術を手がける。”と、大変ご高名な方でいらっしゃいます。
サイトにも紹介があるように、“男を維持する「精子力」”という書籍も出版されていますので、興味のある方はぜひぜひ!
岡田先生は“精子力を高める7カ条”というものを提唱されております。詳細については上記サイトで記載されておりますので、そちらを参照いただけたらと思います。どれも今日から実践できる生活習慣についてのものです。今回の学会ではこの“精子力を高める7カ条”に関連した発表もありましたので紹介します。
④千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学 小宮さんらによる“生活習慣の指導でどの程度精液所見が改善するか?”という発表です。以下内容の要約です↓↓↓
『男性不妊症外来を受診した患者に対して生活習慣改善指導を行い、その効果を検討した。対象としたのは127例、男性年齢は平均35.8歳。精液検査では精子無力症が106例(83.5%)、乏精子症が53例(41.7%)、乏精子無力症が44例(34.6%)であった。生活指導の前後で精液検査の結果を比較した。(精液検査の間隔は平均30.5日)
その結果、精子濃度、精子運動率、総精子数、総運動精子数において、指導後で有意に数値が上昇した。しかし性腺機能低下症・BMI>29・ED・薬剤性の因子を有する症例では有意な改善を認めなかった。』
岡田先生の“精子力を高める7カ条”をもとにして、生活習慣の改善指導を行ったそうです。1か月の実践で“精子力”が向上している結果となっていますね。
精子力を高めたい方!適度な運動・バランスの良い食生活など基本の健康的な生活に加えて、この7カ条をぜひ実践してみたらどうでしょうか。