胚のグレード・評価について -分割胚-
培養部
培養部―卵・胚について
胚の成長についてはすでに説明しましたが、今回は胚のグレードの評価方法を紹介します。分割胚と胚盤胞では評価方法が異なり、分割胚ではVeeck分類法、胚盤胞ではGardner分類法というものを適用しています。
今回は初期胚の分類法について説明します。
Veeck分類法
初期胚のグレードは、割球の大きさとフラグメンテーションの割合で、1~5の5段階で評価します。フラグメンテーションとは、細胞が断片化したもので、これが多くなると細胞の質が低下します。7細胞のグレード2(7-2)以上を良好胚としています。
グレード1:割球の大きさが均等で、フラグメンテーションなし
グレード2:割球の大きさが均等で、フラグメンテーションが10%以下
グレード3:割球の大きさが不均等で、フラグメンテーションが10%以下
グレード4:割球の大きさが不均等で、フラグメンテーションが10~50%
グレード5:割球の大きさが不均等で、フラグメンテーションが50%以上
1番左:グレード1 →→ 1番右:グレード5
→→右にいくにつれてフラグメンテーションが増加し、割球の大きさも不均一になっていきますね。