神奈川県の不妊治療専門クリニック 矢内原ウィメンズクリニック

学会報告(ローマ紀行?) その3

女医さんの報告

その3です。 
とにかく暑い日が続きました。

駅で電車を待つだけで汗だく。
↓↓は学会会場近くの駅。中心地から離れているせいなのか、なんなのか、
日本の駅と違って、ラフというかシンプルというか…。
電車は落書きでぎっちりでした…

さてやっと学会内容ですが。
毎年の学会内容にはやはり流行があって、今年はAMH(Anti Mullerian Hormone)というホルモンのセッションが3つもたっていました。新しい卵巣機能評価ができると
盛り上がっているホルモンです。その評価が正しいのか、それを使うことによって
有用が、というようなことがいろいろな角度から検討されていました。
確かに参考にはなりそうでした。けれど、その数字で妊娠できるかどうかは分かるわけではなく、その意味では従来のものと一緒かもしれません。
胚(受精卵)を評価して妊娠の可能性がありそうな胚を移植するという方法は前からありました。今回は、その胚を培養する液体成分を分析することによって何か新しい機序が分かるのではないのかというような発表がありました。
これは面白そうでした。機械が高価なのがちょっぴり困ります。
2年前くらいの学会ではIMSI(Intracytplasmic morphologically selected sperm injection)という技術についてのセッションが大流行でした。強拡大して
精子を観察し精子の頭に空砲もしくは陥没があったら良くない精子と判断して
それ以外を顕微授精に使う、というような考え方でした。
今年は、その追跡研究の発表がいくつかあり、空砲や陥没がある精子は染色体
的に以上があるわけではないという結果でした。
良かった。流行に乗っからなくて…。

一覧に戻る

初診予約